一人寝させると夜泣きが減る?
一人で寝かせる欧米は夜泣きが少ない?
手元に正確なデータは無いのですが、欧米では子供を一人で寝かせることで夜泣きが無くなる、ないし減るとされているようです。
これは夜、眠りが浅くなったときに親の注意を引きたいという心理から夜泣きしているためだと考えられているようです。
親が近くにおらず泣いても無駄だとわかれば夜泣きをしなくなるというものです。
ちなみに欧米で一人寝をはじめるのは生後3~4ヶ月ごろ。早いですね。。
一般的に夜泣きが多いとされるのが生後6ヶ月~1歳半ごろ。なので夜泣きが始まるとされるころには一人寝に慣れているケースが多いのです。夜泣きをする時期になる前に、親が近くにいないことをもう知っているんですね。
さらに、1945年に発行された育児書の古典、スポック博士の育児書では、別室で夜泣きしていてもそのままにして、泣き疲れて寝るまで待つように、と指導しています。
こうすることで夜泣きが減っていくそうです。
身体的な異常があって泣いているのでなければ、泣き疲れるまで泣かせても体に問題はないとされています。まぁ、そうでしょうね。(泣きすぎて脱水症状になり寝付けなくなるなんてこともあるそうですが。)
一人で寝かせることで夜泣きが無くなる、もしくは減るという話、信憑性が高いとみてよさそうですね。
だからといって、一人寝が必ずしも正しいとは私は思いませんが。
一人寝、どうなんでしょう
欧米式がなんでも正しいというわけではないです。
赤ちゃんと添い寝しない哺乳類なんて人間以外には存在しないです。添い寝は生物的には正しい行為と言えます。
欧米では、早い時期から一人で寝かせたほうが自立心の成長にプラスだと考える人が多いようですが、そんな科学的データはありません。
また最近では泣いたら抱いてあげるなど、スキンシップを増やしたほうが精神的に強い子供になるという主張も出てきたようです。
「子供を伸ばすお母さんの不思議な力」という本の中でも、著者である渡辺久子さんのところに診察訪れる子で、「乳幼児のころに抱かれた経験が少ない子供は、ストレスに弱く、人を信じることもできずに苦しんでいる」と書かれています。
親の極端な無関心はネグレクトといって虐待の一種にされています。
夜泣きへの対応だけでネグレクトとはいえませんし、そこまでの悪影響があるとは思えませんが。渡辺久子さんの本でも「乳幼児に抱かれた経験が少ない」、であって「夜泣きのときに抱かれたか」、ではありませんので。
まぁ、抱いてあげるというのはそれだけ子供にとって大事なことなんだよ、というものです。
- 一人寝の欧米人は精神薄弱かといえばそんなことはありません。
- 添い寝文化のアジア圏の人間は自立心が低いなんてこともありません。長屋暮らしの江戸時代なんて10代前半から働いてますし、同様なアジアの国はまだたくさんあります。
一人で寝かせるのが必ずしも正しいわけではないことは確かです。
泣いてる子供をほうっておくのは私の性分に合わないですし、泣いたと思ったらそのうち嘔吐したなんてこともあるので、私は添い寝派です。
一人寝以外の方法で夜泣きを解決するほうがいいのではないかな、と個人的には思います。(夜泣き対策のページ)
ただし、親がまいってしまって心に余裕がなくなると、それこそ虐待につながりかねないので、他に手が無いなら一人寝に挑戦するのも良いと思います。
ただし、一人寝の練習は早い時期からが良いようで、遅くなるほど難しくなるそうです。生後半年からは始めたいようで。日本的にみると早いですよねぇ。